日誌(40~59)

一、篠田、深田両氏は午前5時頃より豊橋を出発せられ牟呂

  用水を害況視察し為め、一鍬田の(水源)元樋門迄出張

  午後5時半頃帰新す

一、伊藤は配水、柴田、田中除草調、在店、岡田、周𠮷

一、金十郎様、午後10時半頃、篠島より帰新せらる

   8月1日       晴

一、神三来新、2号杭打■、二回堤、3号堤防実地見

  分に出頭、岡田舟頭なす

一、篠田午前在店、午後二十間川堤工事場へ出張

一、深田は2号杭打、及、二十間川工事場へ出張す


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一、柴田、本郡産米改良講習会へ出席、午後出張

一、在店は田中、周𠮷なり

一、金十郎様には舞坂へ御■、加藤氏は田原へ

一、富安壽吉氏来新、用水の件に付、篠田氏と打合せ

  午後3時帰宅せらる

   8月19日       晴

一、本日は新田全部惣代は、組長、農事員集会を

  事務所にて開く、出席人員左に

  神野三郎、篠田五十二郎、深田栄三郎、柴田慈悲蔵

  惣代伊藤惣太郎、蔵井甚九郎、三輪平■■


  組長田中佐平、花井卯之助、鈴木■■、柴田駒市

  加藤巳助、■野栄太郎、芳賀保平、石原次助

  渡辺金次郎、■■大橋常九郎、水谷■■助

  新倉駒作、伊藤■■■、中村作平、近藤松之助

  高瀬乙松、河辺■助

        議案

一、産米改良に関する件

一、堤防草の件

一、馬糞■■に関する件

一、旧■16日(8月28日)産米改良に関する講活の件


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一、信用組合より知事記念事業に寄付金の件

一、馬糞■■の■■■を各位負担運搬せしむる件

一、馬糞惣代を廃して、字惣代に兼務させては妙伺

一、紫雲英栽培の件

一、師団御用藁の豊悟心得方

        議案

一、馬糞を採取したる者は宅地、及、田畑に堆積せしむる■

  同時に必ず外囲いをなす事、外囲い用の杭木は

  長7尺とし末に2寸■、及、至2寸5■とし、各位より員数申

  出の上、注文すべく(二回は長6尺)代金は12月迄事務所にて取■■■


一、改良米の補助の一つとして稲■■1戸に付金

  2円に対する■■■希望者に貸附する■

一、大堤防の生草は3号、5号は全部刈取歴28■

一、馬糞惣代をは昨年度より廃止し、組長に兼務する事

一、石灰運搬、左記の通に決定したり

   8月5号 9月二回 10月北組 11月中組  12月南

   1月5号 2月二回   3月北組

一、紫雲英は昨年に準する■、場所と種子を申出

  する事

   8月24日      


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一、本日深田栄三郎は郷里へ行かれ一家族引越

  の手配し為め、午前西行せらる

   8月27日     晴

本日は旧盆15日にて、例年し通り、新田関

係者、及、出入の者接待す

神三氏午前より来新、事務員一同在店す

深田氏は郷里に滞在中し為、不来

接待人名左に

 神野清児  山田豊作  伊藤庄五郎  小林■兵衛

 谷山豊作  金子■平  西郷作右衛門 杉本■吉


  中村常次郎  岡田兵九郎 松山新作   山本■作

 船井吉作   鈴木仙蔵  岡田彦八   杉本良平

 鈴木重助   岡田惣平         小林■■助

 石黒繁三郎  伊藤■■  花井甚九郎  三輪■■■

 鈴木末吉   加藤■■助 石原■助

 谷山■郎   森 清市  渡辺金二郎  大橋■■

 岡田■■   横井利助  ■川秀二郎  鈴木■蔵

 伊藤■兵

右午後5時散会す

   8月28日     晴


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一、本日は円龍寺に於て、産米改良講演

  会を開く、午前7時より神三氏、篠田

  柴田参■す、郡■■産米検査員講師

  して来田、新田小作人全部出席す

  正午閉会す

   9月壱日

一、本日深田氏は一家族引越、午前11時

  頃帰新せらる

   9月8日

一、本日、元本県耕地整理課技手、高木■■■


  氏、及、森助手2人来新、二回新田耕地整理

  地■竣功式前に、必要なる図面伺製に付、二回

  実測し為め、来新せらる、予定は15日間

  市場湊屋に滞在す

   9月16日     晴

一、本日は先帝陛下大喪日に付、事務

  所事は一切休む、事務要員も午後より

  謹慎す、午後8時より本■学校■■■■式

  あり、深田、柴田、岡田、■■す

   9月17日     晴


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一、本日は本大喪翌日にて御霊柩豊橋御通過

  ■■工事も一切休み、事務も一切休む

  豊橋駅を柴田、岡田、田中、伊藤、奉■す

   9月18日     晴

一、本日高木■■氏■、森助手には午前

  9時汽車にて帰名せらる 

   9廿六      大風雨

一、本日は朝より風強く、次第に夕方に入り大暴風

  となり、夜中風烈れく、注意致し居り、■に新

  田には別に異常なし


   9廿七      引続き暴風

一、本日明方、養魚場は■■に破■■■■■

  事務員よりも出入者、及、店員手伝す

  午前10時頃に至り、少し風弱り、正午には

  全く風ややみたり

  新田内にては、居宅の潰れは、二回山本■蔵一人■

  他に小屋6、7棟破損す

  大堤防返くの田は塩分をあびたる為め

  大破実り■■ケたり、他も少につ■

  稲作に■■■■■り


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   9廿九 

一、本日、福島縣■■■郡勤業視察員4名

  古山幸■、大友■太郎、本田石松、斉藤

  平吉氏来新、行用組会、及、養魚場、

  農事■■方法等、■■■申、来新

  午後■■す

一、深田氏、本日午後3時頃帰新せらる

   10月壱日      曇

一、本日は午後より少し風強く警報も上る

   10月4日      晴


一、本日は新田3号部、早稲田検見願出に向、午前

  中、深田、伊藤、柴田、3氏検見出張す 

一、本日、日本勧業銀行、鑑定役田口晋吉氏

  ■■■■事業経営、及、豊事■■■し為め

  来新、岡田、3号寺迄、篠田4時頃帰■

  せらる   

   10月5日      晴

一、本日は第15師団招魂祭に付、午後より

  篠田、柴田、田中、3氏■■し為め出豊

   10月6日      曇時々小雨


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一、本日は曇り勝ちにて時々小雨あり、前日に引続き

  招魂祭に付、岡田、周𠮷、伊藤の3氏■■

  し為め出張す

   10月10日      晴

一、本日より円龍寺に於て、報恩講相営

  みに付、神三様、柴田、来詣す

   1011      晴

一、本日、御主人様、及、鉄砲町御母堂様、

  ■■郎様、午後2時頃円龍寺に御来

  ■、報恩講来詣せらる


、一、■日事務員、伊藤、岡田来詣す 

   10月12日      晴

一、本日、寺来■は神三、篠田、深田、田中なり

一、本日、午前11時迄、新田各字惣代、及、組

  長、農事員会を開■、大正2年度

  師団納め藁、及、本年度田破害地

  ■■、他種々■議せり

   1013      晴

一、本日限り、報恩講終り付、御主人様

  ■御母堂様、■■■■様、御来詣せらる


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一、田中、柴田来詣す(田中朱記線あり)

   10月14日      晴

一、本日、御主人様には用件し為め、前夜

  御出参、八丁神三様宅御宿り■■

  午前9時列車にて御帰店せらる

  富田御母堂、及、御子供様には来新

  ■参せられ、■■御帰名せらる

   10月15日      晴 

一、本日■二回新田検見し為め、神清(神野清児)

  深田、伊藤、柴田、4氏出張す


  篠田氏は来る18日、東部耕作地整理

  ■■準備し為め、郡役場その他

  へ出張せらる 

   10月16日      晴

一、本日は18日竣功式準備し為、神三氏、及、郡役

  所より、山本傳三郎氏、及、本田吉義来新

  直に円龍寺に赴き、篠田、深田、■氏■

  準備をなす、柴田氏と新田内松技売

  却立会に出張す

   10月17日      晴


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一、本日御主人様、午前9時来新、■成たり

一、神三様始め、郡■員事務所員一日■出■

  竣工式準備を、事務所、寺等、人夫数名使

  用して夕方迄に終■り

一、神野悦三郎殿、夕方7時頃御来田、御宿く

  ■成り■■なり

   10月18日      晴  

一、本日は神野新田東部耕地整理竣工式

  挙行に付、早朝より事務員は準備し■■

  午前9時半、深野本縣知事■■


  御来新、富田主人御同行、事務所にて

  少の後、養魚地、及、耕地区実地検分の上

  仝11時、円龍寺式場に赴かれ、11時半頃開

  会、午後1時閉会す

  仝日、来賓深野本件知事、竹内旅団長

  ■■■■■■会保員等一日五千名■■

  盛会なりき

  御主人富■、神悦氏(神野悦三郎)、神三氏、事務所

  御宿御成りたり

  夜8時頃六軒分店の天野氏来新す


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   10月19日      晴

一、神野御主人、富田主人、神悦様、神三様

  新田内凡実地視察し為め、午前

  9時なり、■にて■かれ、篠田、深田氏

  随行せらる、午後4時帰新せらる

一、富田主人、神悦様、及、天野氏には午後6時汽車

  にて御帰名せらる

一、御主人には午後9時汽車にて御上京せらる

   10月20日      晴

一、本日は新田内検見にて神清、神三